T-CHAT

Vol.14
有限会社 ワンステップ 代表
松本喜美氏(60歳)

・interviewer・Jamさん

ワンステップは看板屋さん。
でもお店に看板が無い…!
創業から35年。松本さんの作る看板にはキラリ、センスが光る!
松本さんの持つほっとした空間。センス良く、とても魅力的な方。「出会いが人生を変える」そう言う彼に話を伺った。

実は店舗の看板が好きじゃなくて、何か目印になるものを付ければ良いと思っています。建物は看板が無い方がきれいだと思うし、建物に絵を描いたら楽しくてきれいなのでは…。かなり昔、パルコの壁に描かれていた絵を見て素敵だと思っていたら、その後その作者と知り合い、歌舞伎町の壁に宇宙の絵を描くことを頼まれて。その絵を描いたことから絵を描く依頼が来るようになり、サンシャイン水族館の壁にラッコの絵を描いたり、テニスの国際大会のマークや店舗の壁面やガラス面の装飾なども。これまでで100以上になるかなぁ。

■僕は、ヒトが大好き。これは幸せなこと。
だから人が集まると思う。自分が好きだから相手も好きでいてくれると思う。娘の友だちもよく遊びに来て親しく接するし、ふらっと30代の若者がやって来る。一度知りあうとずっと付き合いは続きます。
■速い人生。常に5年後の自分を見つめている。
常に5年後に自分がなっていたい姿をイメージしています。今日は昨日の明日、昨日は過去ではなく、今日を支えている日で、毎日は選択の連続。そしてその選択肢は多いほうが良いと思う。多くの人に会うと色々な情報が集まり、それが5年後の自分にずっと繋がっている。40歳になったときに初めて人生を振返り、時間の経過が速いことに改めて気づいた。その歳に人生のスピードメーターを付け、直ぐに来る50歳、60歳のイメージを持った。ポルシェの似合う60歳になろう…!と。内容の濃い人生にしようと思っています。
■今、自転車にハマる。そして…。
始める前は夏は暑いし疲れるし、ひとつも良いことがないと思っていた自転車。ある人から「自分の能力以上にスピードが出ないから安全だよ」と。自分の力で動かす、自分でこがないと進まない。自分の能力、身の丈に合った生活リズムと同じだなぁと思ったことからハマりました。この夏、イタリアのヴィンテージ自転車イベント「エロイカ」姉妹イベントの富士河口湖町で開催された自転車レースにも出場。この1月にも沖縄を走るよ!
自転車に乗って動いていると、自然や世の中のことを色々教えてくれるし、何が大切なのか考えさせてくれる。自然が教えてくれるものは凄いと思う。
■いのちは借り物。
だからめいっぱい生きて、色々なことをやって燃焼させて、感謝してお返ししたいと思っています。人間はひとりで生きているんじゃない。自然に生かされている。今生きていることに幸せを感じる、先祖への感謝の気持ちや、学んで感じて、感謝して、喜びや悲しみがあって、それは全て良いことなんだよって感じる。還暦の今、今まで学んだことを生かす、生きてきて培った経験の上に新しい人生を構築するものだと思う。ラクしていては人生が楽しくない。

「今、ありがとうを言葉だけではなく、形にして伝えていきたい。」と語る。マイナスな言葉は一つも聞かれません。心に残る人松本さん。