T-CHAT

Vol.25
芋窪在住 石井 裕光氏(67歳)

・interviewer・Jamさん

豊鹿嶋神社 宮司

■神社について教えてください。

「かしまさま」と呼ばれていますが、名称は豊鹿嶋神社です。707年創建。1466年の棟札があり、都内で現存する最古の本殿で、東京都の有形文化財です。この時代まで代々受け継がれてきたものを、今後守っていく事に使命を感じています。

青梅街道から続く参道があり、境内から富士山がよく見えます。
景勝に恵まれた地にあります。市内でもご存じない方が多いので、ぜひお出かけ下さい。
また、9月の例大祭には御神輿が地区をまわります。参道に露店も出てとても賑やかです。

神社のお祭りですが、芋窪の氏子や各自治会をはじめ、様々の団体のおかげで大変盛大に実施できています。

■この土地だけの独特な信仰や行事などあったのでしょうか?

「雨乞い」が昭和30年代まで続けられていました。
小学生でしたが、記憶があります。

御嶽山まで水を汲みに行き、その日のうちに境内に届けられて、儀式を行いました。
不思議とその翌日には雨が降ったようです。

■子供のころから教えられてきたことは何ですか。

ものを大切にすること、人との関わり方については厳しく言われてきました。他は教えられると言うより、背中を見て育ってきました。

■中学校の教師をされていましたが。

教科は数学。子どもたちと部活をしたり、楽しく充実していました。

教員生活は40年間。管理職はそのうちの17年間で、一教員では味わえない面白さがありました。

東大和一中で教頭を4年間。その後武蔵村山四中で校長になり、最後は東大和三中の校長を務めました。

それぞれやりがいのある学校でしたが、地域の想いが強く、学校だけに任せられないと、協力するパワーを学校に示してくれました。
子どもの良いところを見つけてその力を発揮させること。運動会・合唱コンクール等の行事でどれだけエネルギーを発揮させるかを考え実践していましたが、勉強に目を向けさせることは苦労しました。

現在は三中で学習支援を週1日しています。

■学校の先生は人と関わりますが、神主さんは神様とどのような関りを持つのですか?神様とお話しされますか?どのような存在でしょう。

宮司は直接神様とお話しをすることはありません。皆さんの思いを神様にお伝えすることが仕事だと思っています。
皆さんが神様にお願いや決意を伝え、そして神様の力をお借りしてその願いの実現に向けて努力する、その神様との仲立ち役をしている役割と考えています。

神社には、日本人が大切にしてきているものがあると思います。ぜひお出かけ下さい。

とてもやさしく穏やかな石井先生。今まで、本当に多くの方との出会いがあった方だと思います。
インタビュー中も参拝する方が多くいらっしゃいました。 まだ参拝されていない方、ぜひお出かけ下さい。

■豊鹿嶋神社のご案内■

9:00〜16:00の間、予約を頂ければ、神社の案内も可能です。
お札やお守り等も、事前に連絡をして頂ければ、神社でお渡し出来ます。

■問合せ先:042-561-2858