T-CHAT

Vol.26
清原在住 竹村 美佐子氏(80歳)

・interviewer・Catherineさん

3小、3中のPTA会長を歴任。今も自治会の役員をされていて、長年地域に貢献されている方です。
※文中注:筆耕…依頼者の代理で筆やペンを使って、さまざまな文書を書くこと

■ご出身はどこですか。

出身は山口県美祢市。7人兄姉の末っ子として可愛がられて育ちました。おかげで家のことなど何もできず、心配になった姉や母のすすめで千葉にある遠い親戚の家で花嫁修業家事見習いとして住み込みで働きはじめました。習字・お茶・お花・お料理など習い事にも通わせてもらい、その間10年、先生の免状もとりました。厳しかったけれど、本当の子どものように良くしてもらい、今でもお付き合いが続いています。

その後、実家の兄のつてで田舎で人手を探していることもあり、山口へ一時戻りました。それから地元出身の代議士の事務所に私設秘書として勤めました。

■東大和にはいつからお住まいですか?

昭和45年に結婚して東大和に越してきました。

しばらくは病気の義母の世話で仕事どころではありませんでしたが、ひと段落着き下の子が小学3年生の時から4年間PTA会長を務めました。

当時は問題も多くて毎日のように学校へ行き子どもたちと話したり校長先生と話しをしたり。
その後は中学でもPTA会長を経験しました。
3・5・6小、3中の4校懇話会を作り、良くしようと学期ごとに先生、保護者が集まり話し合いを持ちましたね。

PTAをやっていたときは夏休みなど何かあったらと思うと田舎にも帰れなかった。その思いに、卒業式には私の挨拶に生徒が涙したこともあり、頑張ってよかったと思っています。

■今のお仕事のきっかけは?

主人が、銀座にある財界人書道協会の筆耕者募集の新聞切り抜きを持って帰ってです。30年間働き、退職したときは「しんぶんやまと 定年万歳」にも掲載されました。
退職後即シルバーセンターに入会、現在も毛筆筆耕のお仕事をいただいております。銀座の会社から引き継いだ仕事もしています。

今年正月には元旦から溝の口にある神社で、お参りしたお札に名前を書き入れる仕事が舞い込み、それは忙しかった。
私を絶対に休ませない、ひっきりなしに次から次へと仕事が舞い込んでくる気がします。

■体育協会でもお仕事をされていますね。

体協の役員をされている馬場さんとPTAつながりで知り合い、賞状や式次第等書いています。市民運動会やスリッパ卓球の時はその場で賞状に名前を書き入れるなどしています。
PTAがご縁で地域とのつながりが密となり、団地自治会の役員など、長年に亘り地域での活動は続いております。

また、全く違う業種ですが40歳から休日のみの仕事もしました。65歳まで25年間、定年まで勤めました。

■これからしたいことは?

毛筆の仕事はこれからも私の一生の仕事として続けていく所存です。
また、怪我をしてからお休みしているウォーキング。暖かくなったらまた始めようと思っています。

今思えば、波乱万丈の人生だなと。
後ろを振り向かない人間、なので後悔なしです。ここ数年間のびのびして、今が一番幸せです。

小さな体ながらパワフルに何事にも取り組む方でした。
いつもきれいにされていて、女性として見習いたい方のおひとりです。